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ふたごじ
両子寺
大分県国東市
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両子寺は江戸時代以降、「総持院」として国東半島一帯に広がる六郷満山の寺々をまとめてきた中心的な寺院です。
奥之院本殿では現在も仏様と神様を一緒にお祭りする神仏習合の形態をとっており、男女の双子の神を祀ることから、両子寺という名前がついています。
仁王の石像が迎えてくれる参道は、六郷満山寺院を代表する景観の一つです。
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巡りポイント
六郷満山の中心寺院として栄えてきた両子寺には、石造の仁王像、岩屋に面した懸造のお堂など、六郷満山寺院に特徴的な要素を見て学ぶことができます。
参拝を通して国東の豊かな文化を感じてみましょう。
奥の院本殿
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岩屋に面した懸造のお堂
懸造(かけづくり)のお堂となっており、裏手には岩窟がある。岩窟内には石仏などがお祀りされ、六郷満山における山岳信仰が始まったであろう岩屋を感じることが出来る。この岩屋に屋根をかけ、お堂が形成されていった。
感想■山中の道を進んでいくと大きなお堂が見えてきます。後ろの岩屋の中に多くの石仏等がお祀りされていました。修験の場所であったと伺い、当時の様子を思わず想像しました。
今日まで続く六郷満山の信仰はこのような場所からはじまったんだなとひしひしと感じる空間でした。
護摩堂
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六郷満山開山の仁聞菩薩像を祀る。
護摩修行の道場である護摩堂を本堂としている両子寺。堂内には鎌倉時代の大聖不動明王像が御本尊としてお祀りされている。 九州の中にある三十六不動霊場の第一の札所として知られている。不動明王像の左側には六郷満山を開山した仁聞菩薩のお像もお祀りしており、これは国東半島唯一のものである。
感想■護摩堂は非常に大きく迫力がありました。修行の場所としての両子寺の性格が強く現れているそうです。
仁聞菩薩のお像をお祀りしているのが両子寺だけというのは意外でした。
大講堂
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比叡山からきた阿弥陀如来を祀る。
大講堂は明治の廃仏毀釈で一度失われたが、平成三年に再建された。 堂内には鎌倉時代の阿弥陀如来像が安置され、その背面にはかつて比叡山に祀られていたという二十五菩薩来迎図をモデルとした壁画が描かれている。
感想■
比叡山と国東半島の六郷満山、離れていても繋がっているんだなと感じました。
石造仁王像
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国東を代表する石造仁王像
両子寺の入り口に立つ仁王像は江戸時代後期の文化十一年(1814)の作であると伝わる。国東を代表する仁王像と称されている。
感想■仁王さんの向こうに石段が伸びる景色はとても美しくて感動しました。
石造だからこその自然の力強さを感じるお像でした。
寺伝によれば奈良時代の養老二年(718)、仁聞の開基とされる。
遅くとも鎌倉時代には同地に寺院があったようである。
戦国時代には大友氏の攻撃を受け衰退したが、江戸時代初期に僧順慶によって再興され、他の寺院の復興も手がけたことから、六郷満山の中心寺院となった。杵築藩の祈願所にもなっている。