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九州最古の木造建築、国宝大堂

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ふきじ

富貴寺

大分県国東市

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仁聞菩薩によって創建されたと伝わる富貴寺は平安時代後期に建てられ国宝に指定されている九州最古の建造物、大堂があることで知られています。 特に宇佐神宮との関わりが深い寺院でもあり、宇佐神宮の大宮司家の祈願所であったという歴史もあります。

巡りポイント

自然豊かな境内には国東半島に特徴的な石造文化財も残されており、この地域独特の文化を色濃く伝えています。 国東文化を肌で感じながら、境内を巡ってみましょう。

国宝 大堂

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九州最古の木造建造物

平安後期に宇佐神宮の大宮司家によって建てられた富貴寺大堂は数少ない平安時代の阿弥陀堂建築として国宝に指定されている。 阿弥陀如来を本尊として修行する常行三昧堂の流れをくみ、平安時代後期に発展した浄土思想が九州にも伝わったことを示すお堂である。 堂内には創建当初の壁画が残されており、安置されている阿弥陀如来像も平安時代の作で、それぞれ重要文化財に指定されている。
感想■国東半島で唯一、平安時代に遡る建築ということで、当時の六郷満山の祈りの空間を感じることができました。 太平洋戦争の空襲の被害にあうなど、今日に伝わるまでさまざまな困難があったともお聞きしました。この素晴らしいお堂が今日まで伝わった奇跡に感謝の気持ちが芽生えました。

壁画

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    丸柱を下から照らすと絵画が良く見える
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    阿弥陀像後ろの壁画
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    大分県歴史博物館によって再現された壁画の図
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現代まで残る平安時代の極楽浄土

 堂内にある創建当初の壁画。500ほどの数があり、平安時代の作で重要文化財に指定されている。四天柱という丸柱は光の当て方によって4本で47体の仏の姿が浮かび上がる。胎蔵界の曼陀羅の中心部が描いている。阿弥陀像の後ろの板壁には極楽浄土の絵が描かれ、上下・四隅に回廊でつながる建物、中央には須弥壇が描かれ弥陀三尊や四菩薩・様々な菩薩が取り囲んでいる。

感想■細かい意匠の施された壁画は見れば見るほど圧巻で、当時描いた方の熱い思いが感じられました。平安時代の作ということで、この豊かな気持ちになる壁画を見つめてきたであろう今までの人たちにも思いを馳せました。

境内の石造文化財

  • 境内の石造文化財
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  • 境内の石造文化財
  • 境内の石造文化財
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国東文化を伝える石造仏教美術

境内には板碑、石殿などの石造文化財が多く存在している。中には鎌倉時代に遡るものもあり、県指定文化財になっているものも少なくない。
感想■大堂の周辺には多くの石造文化財が安置されていました。 大堂だけでなく、これらの文化財も富貴寺の祈りの歴史を教えてくれる存在だと感じました。

report

学生レポート

京都大学文学部4年

ご訪問を終えて

富貴寺では、九州最古の建築、国宝大堂の中に残る1000年前の祈りの空間に感動しました。
このお堂を今日まで残すために、神仏分離や太平洋戦争など、多くの苦難があったという歴史もお聞きしました。貴重な文化財が今日までの残っているのは、守り、伝えてきてくれた先人たちの存在があってこそのもの。祈りの歴史を伝えてくれた先人たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。

history

ご由緒

寺伝では奈良時代の養老年間、仁聞菩薩による開基。 鎌倉時代前期には宇佐神宮大宮司家の祈願所であり、六郷満山寺院ではなかったが、南北朝時代までに六郷満山寺院となったようである。 戦国時代には大友宗麟による攻撃を受けて衰退したが、肥前島原藩主松平忠房の支援により復興されたという。

info

参拝情報

名称
蓮華山富貴寺
(れんげさんふきじ)
所在地
大分県国東市豊後高田市
googleMAP
参拝時間
8:30~16:30
参拝料金
一般・高校生:500円
小・中学生:150円
宗派
天台宗
宝物殿等
要確認
アクセス
JR宇佐駅から車で30分
駐車場
有(約30台)
Webサイト
なし

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