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東日本最古の国宝仏と水神の寺

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じんだいじ

深大寺

東京都調布市

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深大寺そばで有名な深大寺の歴史は、仏教における水の神、深沙(じんじゃ)大王を祀ることから始まりました。 東日本最古の国宝仏である釈迦如来倚像や日本最大の肖像彫刻である元三慈恵大師座像も残され、優れた文化財の宝庫でもあります。

巡りポイント

水への祈りから始まった深大寺の境内は豊かな自然と湧き水で包まれています。 開創1300年の歴史の重みも感じながら、境内を巡ってみましょう。

国宝 釈迦如来倚像

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東日本最古の国宝仏像

銅造釈迦如来倚像(いぞう)は国宝指定の仏像としては東日本最古。 倚像とは椅子に腰掛ける姿勢を表現した像のことで、飛鳥時代後期の白鳳時代の仏像に多い。 法隆寺の夢違観音像や新薬師寺の香薬師像(盗難により行方不明)と同一作者、あるいは同一工房で制作されたとする説が有力で、畿内から深大寺の本尊として迎えられたと考えられている。

感想■飛鳥時代に奈良で造られたお像がこの調布の地にあることに驚きました。 親しみのある表情をされていて、ずっと拝んでいたくなります。 このお像の存在が、古くから続く深大寺の信仰の歴史の長さを象徴しているようにも感じました。

元三大師像

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鎌倉時代に造られた日本最大の肖像彫刻

東京都指定の文化財である元三大師(慈恵大師)良源の坐像は、像高約2mの日本最大の肖像彫刻である。 鎌倉時代後期の作とみられ、蒙古襲来の際の調伏祈祷の本尊として造られた可能性も指摘されている。 胎内には15センチほどの鬼大師(良源が疫病を退けた時の鬼の姿)のお像が納められている。

感想■等身大を遥かに超える二メートルもの大きさの元三大師像はとても迫力があり、元寇の戦勝祈願のお大師さまに相応しい威厳が感じられました。 一方で鬼大師のお像は小さく繊細で、あの大きなお像に入っていたのかという驚きがありました。

深沙(じんじゃ)大王堂

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水の神、深沙大王を祀る

深大寺の創建伝承に深く関わっているのが水の神である、深沙(じんじゃ)大王である。深大寺を開山した満功(まんくう)上人の父である福満は郷長右近の娘と恋に落ちるが、娘の両親は結婚に反対し、娘を湖水中の島に隠してしまう。しかし福満が深沙(じんじゃ)大王に祈願したところ、霊亀が現れ、その背にのって島に渡ることができ二人は結ばれた。この水神伝説は、深大寺周辺に湧き出る清水と関係しているとされる。

感想■人々の生活に欠かせない水への信仰から深大寺が始まっていることを学ぶことのできるお堂です。 現在名物となっている深大寺そばも、深大寺の清水があってこそのもの。そのルーツがこのお堂にあるように感じました。

report

学生レポート

京都大学文学部4年

2021年11月6日訪問

深大寺の祈りの歴史は、水の神、深沙大将から始まったとお聞きしました。深大寺周辺には、綺麗な水の存在が欠かせない、お蕎麦の名店が立ち並び、地域の暮らしとお寺との密接な関わりが見えてきました。人々の生活に自然と溶け込んだお寺の姿が素敵なところでした。

history

ご由緒

奈良時代、天平五年(733)の創建。当初は法相宗の寺院であった。 平安時代前期の貞観年間、天台宗に改宗。 中世には源頼朝の弟範頼の遺児が別当となるなど源家の庇護のもと、東国一の天台密教寺院として興隆し、天台教学の研鑽も盛んに行われる。 桃山時代の天正一九年(1591)には、徳川家康から寺領を寄進されている。

info

参拝情報

名称
浮岳山深大寺
(ふがくさんじんだいじ)
所在地
東京都調布市深大寺元町5-15-1
googleMAP
参拝時間
9:00~17:00
参拝料金
境内自由
宗派
天台宗
宝物殿等
要確認
アクセス
京王線「調布駅」からバスで約15分。
京王線「つつじヶ丘駅」からバスで約15分。
JR「吉祥寺駅」からバスで約40分。
JR「三鷹駅」からバスで約30分。
駐車場
無(近隣の有料駐車場を利用)
境内MAP
Webサイト
https://www.jindaiji.or.jp/
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